回想／RECOLLECTION 「西嶋小学校の思い出」 望月長業
「にいじま小学校けえ」
「いえ、にしじま小学生です。」
小学校六年の時、他校生のリレーの選手として曙小学校で地元のお年寄りに声を掛けられた。
私は真剣に答えたのを覚えています。
私は戦時中、両親の故里西嶋へ板橋から母の実家「南土井」へ疎開しました。
間もなく、終戦となり（昭和二十年八月）昭和二十一年四月に西嶋国民学校に入学し、昭和二十二年には西嶋小学校となり、校名が変わりました。
校舎は南北に長く東向きで、前の運動場、裏の運動場、道を挟み上の運動場でした。
道の正面に西嶋村役場と北側に西嶋駐在所があったのを覚えています。
学校行事「運動会」「学芸会」「授業参観日」は西嶋の殆どの人が学校に集まり校庭や教室は人が溢れたのを覚えています。
時は流れ
つい最近まで西嶋小学校運動会と地区体育祭が合同で開催され、高齢者との交流もあり、昔も今と「西嶋」に「生きる」西嶋小学校であったと思っています。
さらに、卆業年度ごとの同級会はそれぞれ集まると瞬時に小学校時代に戻り語り、肩を組み西嶋小学校行進歌を歌い続けてきました。
これからも心の拠所として続けるでしょう。
なつかしい歌を想い出しました。
「奮え 西嶋 ある秋に見事に 鍛えた その力
為すは 今ぞ この時ぞ 奮え 西嶋 我が選手
フレーフレー西嶋 フレフレ西嶋小学校」
今般西嶋小学校が閉校となり、西嶋小学校の校名が無くなる事に一抹の寂しさを感じます。